パニック障害 被害者意識

「あいつのせいでこうなったんだ。」

パニック障害の方で、このようなことをいわれる方はたくさんいます。パニック障害を発症すると、被害者意識が強くなるんです。自分の周りに起こること全てがだれかのせいにしたくなるんですね。しかも、そのだれかは、近くにいる人が多いです。

パニック障害は、がんばりやさんの性格の方に多いのですが、自分ががんばりすぎているあまりに、周りに責任を押し付けるとなぜかこのようなことが起こってしまうんです。矛盾してますよね。

被害者意識が強い人の中には、自分自身がパニック障害を発症していることすらわからない人だっています。パニック障害であることがわからないから、パニック発作を発症することで、周囲に対しての憎悪がますます増大していくんです。

パニック障害を何年も苦しんでいる佐藤さんは、パニック発作のきっかけとなった友人をずっと恨んでいたようです。

「自分がパニック発作を発症するのは、すべて友人のせいだと。」

友人のせいにするのは、仕方がないことですが、いつまでも、友人の偶像を思い浮かべても始まりません。佐藤さんは、案の定、いまは、つながりのない友人のことを恨んでいました。友人のことを責めるので、いつまでたっても彼の周りに友人ができませんでした。

勘がいい人ならすでに気がついているかもしれませんが。佐藤さんが一番求めていたのは、友人なのです。だから、いつまでたっても過去の友人に縛られていたんですね。そして、友人と別れてしまったことがきっかけで、パニック発作を発症してしまったのです。

佐藤さんだってパニック発作をなおすことができるはずなのに、いつまでたってもきっかけとなった友人の偶像に縛り付けられている。きっかけがわかっているから、後は、その原因を取り除いてあげればいいだけなのに。佐藤さんは、パニック障害の被害者であると同時に加害者だったわけなのです。

パニック障害は、自分自身がどのようなきっかけでパニック発作を起こしたのかも大事なことですが、パニック発作をこれからどうやってなおしていきたいのかも同じくらいに重要なのです。