上司 やる気を削ぐやる気をなくす

「そんなこともできないのか。お前は、いわれた通りにやっておけばいいんだ。」

これは、ぱっちがまだ会社勤めをしていた頃、上司がよく口にしていたセリフです。このような言葉をいわれるたびに、ぱっちは、心が窮屈で、しめつけられるようになりました。会社へ行き、このセリフを聞くたびに、どうして自分が会社勤めをしているのかわからなくなっていました。

やりたい仕事がしたくて、入った会社なのに、結局は、上司の言いように扱われて、つぶされていくだけ。頭の中で、このような言葉が何度もうかんできました。会社は、我々を部品のようにしか扱ってくれない。このような言葉がぱっちの頭をぐるぐるとまわっていくたびに、なにもやる気がなくなってきました。

ある日、それまでは、いくことができていた会社に突然のように行くことができなくなりました。どういうわけか布団からおきあがることができないのです。その日は、雨がザーッザーッと降っていました。いつもの窓も水滴でびしょびしょにぬれていたのです。会社へなんとかいく準備をするために、布団から出ようと、動かない足を何度も引きずりましたが、だめでした。

連絡もしないまま、いつもの始業時間に布団のなかで横になっていました。起きる気力は、なくて、悔しくても、なぜか目から涙もでませんでした。いったいどうしてしまったんだろう。ぱっちは、これからどうなるんだろう。外でザーッザーッと降る雨の中で、気持ちだって、自然とふさぎこんでしまいました。

翌日は、なんとか立ち上がることができたので、岩のように重い体を持ち上げて、近所の病院へいきました。消化器などに異常は、見られなかったのですが、体のけだるさは、昨日にまして重くなるばかりでした。いちおうメンタルクリニックにもいきました。うつでした。その日は、昨日の大雨がやんで、ウソのように空は、晴れ渡っていました。けれども、いっこうに体は、昨日と同じくらいずっしりと重かったのです。